とけないこおり

好きなものへの気持ちを素直に

《J31gate第9回 テーマ『体』》短歌メモ

趣味で短歌を詠むことは気の向いたときにしているので、このような企画を知ってうれしくなった。というわけで ”#j31gate” 今回からの参加です。

 

■幕開けば群舞のどこかに君の影 探そう 春をみつけに来たから

この「体」というテーマを見たときに、タレントの「姿」をつい探してしまうファンが思い浮かんで、そのイメージをふくらませて大きく2通りの解釈ができるように詠んでみました。

1つめは、新曲が発表されたときやコンサートの時に(演出の照明が暗かったとしても)影の形から何からすべて情報にして「君」がどこにいるか追ってしまう私たちの様子+春が来たような胸の高鳴り。

2つめは、いろいろな事情で本来の人数で活動できていないグループを応援しているファンの(一部の)気持ちのつもりで詠みました。ファンが見つけようとしている「春」はそこにあるかもしれないし、ないかもしれない、でも春が欲しくて成り行きを見守ってしまう…そんな少し不安定な、でもあたたかい感じを表現したくて、探し物は「春」。

最初は*幕開けば 群舞のどこかに君の影 探してみればそこにもう春  と詠んでいましたが、「ば」が続くのでここを修正しないと気持ち悪い。「幕開けば 群舞のどこかに君の影」 はそのまま生かしで、後半を変更。「探してみようそこにもう春」「探す春来ていると信じて」「探そう春をみつけに来たから」…ファン側の期待感や自発的なまなざしを表現したいなと思ったので3つめを選択して、さらに「探そう」という自発性を前面に押し出したかったので

⇒幕開けば群舞のどこかに君の影 探そう 春をみつけに来たから としました。

 

■はにかみと添える手に胸が”ぎゅん”となるのはほかでもないあなただからだ

最初は「のはほかでもない」「あなただからだ」の8文字+7文字がふっと浮かんで(「からだ」を入れて言葉遊びしたかったのもある)、のこりの上の句でのこり15文字の説明をしなきゃいけなくなった。そこでふっと浮かんだのがSnowManの目黒くんで、きめ顔をしたあとふわっとはにかむよなああの子。カッコイイのかたまりみたいな人で近寄りがたく見えて、実はギャップだらけだよなあ、と。そこで

*「はにかみに添えた手」に心揺れ動くのは ほかでもない あなただからだ

*君がはにかむとこころが"ぎゅん"となるのは、クールそうなあなただからだ

と詠んでは見たものの、私は目黒君がほっぺをむにむにする行動がとても好きで「手」を入れてみたけど、手だけじゃなくて表情も好きなんだよなと思ったので、助詞を触ろうと。また、アイドルの「顔(表情)」とファンの「心」両方を詠みこみたかったので、ファンの心情表現を客観的でない表し方にすることにしました。2つ詠んでみて自分が好きだった1こめを修正。2こめの好きなところとまぜまぜ。

⇒はにかみと添える手に胸が”ぎゅん”となるのはほかでもないあなただからだ

心でもこころでもなくて「胸」にして体のパーツを強調、「ぎゅん」はキュンよりももっと強く胸がしめつけられて、目が離せなくなってしまう、吸引力のあるときめきを表現したくてこの擬音語を選びました(Twitterだと「ギュンッッッッッッッ(クソデカボイス)」って感じだけどお上品めにひらがな)。”ぎゅん”と「する」のか「なる」のかでも迷ったけど 、あくまでもアイドルの様子が作用しているので動詞は「なる」を選択。(参考: https://www.nihongo-c.jp/blog/blog-entry-74.html

 

次回のテーマも水と発表されましたので、STAY HOMEのお供に想像を巡らせようと思います。(多分参加するたびにこの短歌メモ書く)