とけないこおり

好きなものへの気持ちを素直に

絵心のないオタクによるハガキ活動(後編:アイテム、構成、書き方)

このブログを読んで欲しい方

>>タレントの応援の一環でハガキを送付してみたいものの「送ったことがない初心者で…」「何を書いていいのかわからない」「絵が描けないからタグで投稿されているような大層なものは無理」こんなことを思ったことがある方

 

後編ではハガキの中身…構成や書く内容について書いていきます(なにかデザインを学んでいたわけではないので比較的簡単な構成とそのバリエーションを紹介)。タグを参考にして構成を考えることも多いので、人様のアイデアと似てきてしまっていることがあるかもしれません…タグを参考にするときは、構成こそ似ていてもデザイン丸被りということがないように留意する必要はありそうです(とはいえ自分が応援しているグループに限らず、他グループのハガキタグを覗きに行ってお勉強したりすることは多々あります)。

 

■そもそも何をそろえればいいの…?

大体の画材は100均で揃います。揃わないものや色々な種類を見たい場合は東急ハンズやロフトなどのバラエティショップ、ネットショッピングを活用しましょう。はがきは、官製はがきより市販の無地のポストカードを購入することをオススメします。失敗しても2円で済むし、なによりたくさん入っているので…(大体50枚入り)。好きな切手を別で買って内容に合わせて貼るなど、楽しむ要素を増やした方がモチベーションが上がります。

はがきは100均で買うとためにものすごい裏移りする、強度のない薄いものがあったりします。個人的には二袋めに買った協和紙工さんのはがきが厚みもあってリピートしています(何も書いていないはがきサイズの紙をつかってもいいのですが、住所書く側に”POSTCARD”って書かないと送料高くなるので注意です)

お徳用はがき 50枚入 62-040: 100円ショップ/100円均一-オフィス・現場用品の通販キラット【KILAT】

使うといい、あったら便利な文房具アイテムは沢山の方がブログやツイッターで紹介しているのでいろんな記事を参考にしていただきたいのですが、初心者の私がハガキ始めたばかりに買ったものを4つ書いておきます。

①マイルドライナー:いろんな人が使っている印象があったので、手始めにメンバーカラー分購入しました。見出しや本文中の名前の下線をこれでひいて少し強調するもよし、タイトルをおっきく書くもよし。これで書くだけでかわいくなるめっちゃ便利なペンなのでとりあえず何色かあるとよいです。

ZEBRA | ゼブラ株式会社 | マイルドライナー

②マスキングテープ:ハガキの外枠や本文枠を作るのに便利です。太いものは外枠、細いものは内枠や断ち切り線に向いています。とにかくいろんな種類があるので、自分が使いたいものを使うもよし、雑誌や番組のロゴ、イメージにあうものを使うもよしです。ハガキをやっていると増えがちなアイテムNo.1(個人の見解)なので無印とかで売っているラップケースに入れて管理するのがおすすめです。

ポリプロピレンラップケース 小/約幅20~22cm用 | キッチン消耗品 通販 | 無印良品 (muji.com)

 

③ポスカ(極細):ロゴを描こうかな、と思っている人は必須。見出しを強調して書くのにも便利です。私はどうせいろんな色が欲しくなるだろうと思って12色セットを買いました。捨て色ナシ!どの色も使っています(色数が多すぎる人もいると思うので、少しずつ買い足しても○)。

Amazon | 三菱鉛筆 水性ペン ポスカ 極細 12色 PC-1M.12C | 文房具・オフィス用品 | 文房具・オフィス用品

④太さがちがう黒ペン:本文を書く時間、文量は多いので、かすれやこすれといったストレスなく書けることが大切だと思っています。私はエナージェルがすぐ乾くしスルスル書けるので大好きです!0.7㎜くらいのやや太径を見出しに、0.35㎜の細径を本文にと使い分けています。ただ、ハガキが湿気や雨にさらされることを気にするのであれば、滲みにくいものをリサーチのうえ選ぶようにしましょう。

エナージェルユーロ(キャップ式)|商品紹介|ぺんてる株式会社 (pentel.co.jp)

…まあいろいろ書きましたが、最初のうちは細かいこと気にせずに手持ちの使い慣れた文具をそのまま使っちゃいましょう!筆者なんかはとりあえずハガキを書いてみたくて、テキトーにコンビニに売ってるペンと筆箱の中身だけで始めましたので…。あとからいくらでもこだわれる部分ですし、道具をちょっとずつそろえるのも楽しみの一つです☺

 

■絵を描けなくても色々な構成がつくれる!

先述したペンやマスキングテープを使用することで、イラストなどを普段描かない人でもバリエーションのある構成でハガキを書くことができます。さらに、「どんな色柄のアイテムを使うか」に加えて、「ハガキは縦か横か」「枠を作るか」「タイトルや本文などの要素をどのように配置するか」で随分バリエーション豊かにできます。

 

ー色柄の決め方

色もマステの柄も、基本的には媒体のロゴや掲載ページの色合いから引っ張ってきます。メンバーの特技や好きなものがシンボリックな場合はそういったイメージに近い商品を使うもよし(魚、音楽、動物、数学…)、要望やお礼を送付する先のコンセプトに合った商品を使うもよしです。

探し方のコツですが、バラエティショップの特設コーナーやハンズメッセで販売されているマステは、通常ラインナップではないもの(元々福袋だったものをばら売りているとか)の時もあります。通常販売商品でないものが欲しい時はそういった催事に足を運ぶのがおすすめです。また、100均のシールはかわいいものが安くバリエーション豊かに手に入るので、もっといろんなハガキを書きたくなった時にお店をのぞいてみましょう。かぶりのないものが欲しいなど、こだわる方はクリーマなどの個人ショップで探すのも楽しいです。

 

ー外枠を作るタイプ

マーカー線やマステ(太くても細くてもOK)でハガキをぐるっと一周囲むだけ。色味を見出しに使用する色に合わせると統一感がでます。左が基本形、右は亜種で同じマステを使用しているのですが雰囲気が少し変わって見えます。(生活感丸出しの写真ですみません)

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ちなみにこれはフォロワーが教えてくれた100均で売っているカラーマステ10色入りの一部なのですが、単色使いだけでなく重ねて使うとグラデーションが簡単に作れるので、オススメです(マーカーでこれをやろうとすると、インクごと定規が引っ張っちゃったり線が斜めになったりするのですが、そのリスクがない!)。

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マスキングテープA(6mmx3M、10色) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

マスキングテープB(6mmx3M、10色) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

 

ー外枠の一部に「抜け」をつくる 

枠の上下だけ、横だけ、あるいは一辺だけなどにしても。見出しを横いっぱいに書いたり、本文が多くなりそうな時は囲んでしまうとスペースが足らなくなるのでこんな構図を取ることもあります。

 

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これはさらに変形させたパターンです(天板の柄で見づらくてごめんなさいね)。一番左は四つ角に対して装飾するパターン(右上と左下/左上と右下だけにするアレンジもできる)。真ん中はすこし斜めに貼り付けることで動きを出しています。一番右はマステをあえてあの位置に貼ることで、「番組ロゴ・見出し文」と「本文」の断ち切り線がわりにしています。この場合結構「ぶったぎってる感」が強く出るので、背景が透過されている/薄い色/細め/のマステを使うと自然です。もちろんマーカーやシールを組み合わせても○

色々書きましたが慣れないうちはベーシックにまっすぐマーカーやマステを使用して枠を作り、慣れてきたら斜めにしたりほかのシールと組み合わせて動きを出すとよいかと思います。

 

ー内枠(本文枠)をつくる

外枠を作るのではなく、本文を書く内側に枠を作る考え方もあります。シールや枠線を見出し部分の色と合わせれば統一感も出て失敗しにくいです(本文を強調したければあえて濃い色や補色を使うのもアリ)

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個人的に上のように角シールを使って枠をつくるのがかわいくて好きなので、今後も構図にこまったら沢山使うんだろうな…と思っています。別にこういった角シールでなくても、市販のシールを上の写真のように対角に貼って、枠線を書いて内枠を作るだけでバリエーションがだせます。

 

ー要素の配置の仕方

ここでいう要素とは、「媒体のロゴ(タイトル)」「見出し」「本文」のことを指します。先述したようにハガキに装飾を施すこともあるので「文章量をある程度イメージする→要素配置を考える」か「本文以外の要素を枠も含めて配置→できたスペースに本文を書く」必要があります。どちらが向いているかは人それぞれですし、私も普段意識して決めているわけではないのですが、最初のころは前者で、最近は慣れてきたこともあり後者のパターンが多くなりました。結構文章量が多くなりそうだなと予想されるときは今も前者のパターンで構成しています。

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基本はこのようにロゴと見出しを配置するのですが、ロゴの大きさや配置で随分印象が変わります。センタリングすることで余白が気になるのであれば、シールを貼っておけばOKです。さらに、特集名をタイトル下にあわせて配置したり、見出し文に含めて「(グループ名)〇〇くんの~~~~特集への掲載、ありがとうございました!」とすることもありますね。

※ハガキ例ではロゴとしていますが媒体名をそのまま書けばOKです。あまり難しく考えずにやってみましょう!

 

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また、縦書き横書き共通して言える当然っちゃ当然のことなのですが、ロゴや見出しを大きく配置すると本文を書くスペースは大分狭くなるので、この配置にするときはあまり文章が書けないという認識を持って配置しましょう。(私はロゴ描くのが楽しくてついでかでか描きがちで、よく後から頭抱えています…)

紹介したような「要素の配置」は、各グループのハガキタグに多くの方が投稿しているので参考資料が沢山あります。チェックしてみてください。

※ちなみに書いてきたようなことをハガキ自体に反映させるとこんな感じ(過去作、拙作ですが…)

 

■何を書いたらいいかわからない人へ

枠も作ったし配置も決まった。でも本文に何を書いたらいいの?という人もいると思います。ハガキタグなどをみても本文の部分は皆さんモザイクをかけているので何を書いているかわかりませんよね。思いを乗せられる肝心な部分である一方で、書きたいことがまとまらない人もいるはずです。なので「個人的にはこうしているよ」ということをここに書いてみようと思います。

ハガキは大きく「お礼」と「要望」の2つに分かれます。目的が違うので当然、触れる内容も異なります。初心者はまず「お礼」を書くことからはじめてみましょう。「要望」の場合、なぜその子がいいのかという理由付けを根拠を持って示す必要があり、書きなれていないうちはその材料を集める作業のハードルが高く感じるからです。

 

ーお礼の書き方

番組を見終えた時や誌面を読んだ後のかっこよかった、嬉しかったといった正直な感情はもちろん大切にするとして、それだけではハガキの本文にするには少なすぎるので悩みどころです。その場合、媒体をつくる様々なスタッフさんに目を向けるとよいでしょう。スタイリングやメイクをする人、インタビューをする人、各メンバーの紹介などで見出しを付けている人(編集者さん)…。すべてに触れる必要はありませんが自分がときめいたポイントに対して一段階掘り下げてコメントすると、手をかけて作り出した側も嬉しいんじゃないかなと思うのです。とはいえそこまで難しいことはなくて、例えば私が過去に書いた例をあげると

スタイリング:「いつもロックでクールな衣装を着ることが多い彼らですが、今回はポップな色味の衣装で新たな魅力が引き出されていて嬉しかったです(SODAあて)」

インタビュー:「毎回この雑誌に掲載されるときは、プロフィールのちょっとした質問が大好きで、読むのが楽しみです。アイドルである彼らの人となりが垣間見えたようでほほえましくなります(これもSODAあて)」

(……この人SODA大好きだな)まあこんな感じで、タレントのコメントや姿そのものだけでなく、媒体がカタチとなって我々の手元に届くまでに通った様々な人の手仕事を思い浮かべながら、それに対して感想を述べていくと一定量の本文になります。あとは「〇〇くんが掲載されていたので買いました」という”売上に貢献するタレントですよ”という一文を入れることもありますね。

お礼ハガキは推しへのファンレターみたいなものです。照れくさくても沢山好きとか褒めたいポイントがあって書けちゃうのと同じで、ハガキの本文が書きづらいなって方は心が揺さぶられた雑誌の好きなところ、感動したところを素直に書けば、きっと作り手には伝わると思います◎

また、それでも書きづらいなあって方はツイッターを…ご自身のつぶやきを材料にしてあげてください。人によっては感想や自分の反応が新鮮な状態で記録されているので、それを対外的にみられても差し支えないような表現、文体に変えるだけでハガキの本文になります。

動画に提供をいただいた際は、(提供するくらいなので売り上げを上げたいわけですから、商品を購入した場合は)「その動画をきっかけに買いました」としっかり伝えます。使ってみた感想を一緒にかけばちゃんと使ってくれたんだなと伝わりますし、他のアイテムも買ってみたと伝えるのもいいでしょう。

文の終わりには「また機会があれば/引き続き/今後とも、〇〇くん(あるいはグループ名)をよろしくお願いいたします」等、次につながる一言を入れると読後感もおさまりもよいです。

 

ー要望

要望を送る場合は最低限「タレント本人が出演や掲載を望んでいる(過去に別媒体や公式ブログで言及している)」あるいは「本人の特性にあった内容である」必要があります。すっとんきょうなところにやみくもに送ったところで、こちらも疲弊してしまうし何より相手に迷惑になるだけですからね。お礼ハガキがファンレターなら、要望ハガキは就活のエントリーシート、履歴書みたいなものだと捉えればよいでしょう。大切なのはその人を起用して企業側にメリットがあるか?その人の特徴と番組や雑誌の内容は合いそうか?で、その答えが伝わるようなハガキを作る必要があります。

要望を書く場合は本人の雑誌での発言や、過去の経歴・特技、動画が資料があればそのQRコードを印刷して貼るなどしています。ただこの材料集めが大変で初心者向けではないため、慣れたころ余裕あるときに、自分が送りたいなあと思ったら書くといいと思います。こだわりがなければグループの中で「文字だけで伝わる実績があるメンバー」にまずトライすると書きやすいです。その次はYoutubeや島動画で自分の特技を挙げているメンバー。QRコードを作成するのは手間ですが一度作っておくと楽です(私はこれから作る予定…)。動画は目で見て耳で聞いてわかりやすいですからね!

 

前編、後編と書きましたが、ハガキ書きたいけど手を出しづらいな、何からすればいいのかなと思っている人にとって、前に踏み出すきっかけを作れていたら幸いです◎みんなでゆる~く、各々のペースで楽しみましょう☺✉