とけないこおり

好きなものへの気持ちを素直に

《J31gate第20回 テーマ『色』》短歌メモ

発行おめでとうございます。

第11回から参加させていただいているこの企画ですが、今回は第20回というキリのいい数字!普段同時に掲載されるアイドル名が今回は伏せられているというのも面白いですね。そういうわけなので、ここからは拙作について誰を何を思って読んだのかネタばらしと解説です。

103で色の三原色、104で光の三原色をイメージしています。

 

 

 

 

103:白で塗る 常識が覆いかぶされどなお白で塗る思考のシンカ

私が「メンカラ白」を詠む時点でばれてしまっている気もしますが…

彼は自分の思考をブログに沢山書いてくださるので、最近の短歌はそこから膨らませて作ることが多いです。今回は8月4日のブログから、テーマにあわせて彼のメンバーカラーを詠みこみました。

「常識だと思っていたこと」がそうではないと受け止め始めた世間。常にアップデートが必要な現代。そんな時代の流れにあって、彼は受け手の感想を求め、自身の世界を拡げてもらうことを求めています。

色の三原色、絵の具の「白」は不可逆的存在で、少しでも何か混ざろうものなら、もう元の真っ白には戻れません。白い絵の具に、彼の成長してきた環境やそばにいた人が影響を与えることで「彼だけの白色」ができています。もちろん、安全策としての常識が足かせになったり白のバランスを崩すこともあります。そんなとき、時点時点で彼自身が自分の思考を進化/深化/新化etc…させる=白色を上から塗ることで、彼は他の色を受容しつつも彼だけの白色を更新しているのではないかな、と思い詠んだ歌になります。もちろん、受け手である私たちの表現や発信も受容の対象に含まれていると考えます。(「他の色をなかったことにしない」という観点で、あえて混ざりけのある白になる絵の具を題材としました)

イメージしたのは、7MEN侍の矢花黎さんでした。

 

104:人となり・雰囲気などを数値化し詰め込んでみたRGB

色をテーマにした時に、「特定の人を詠まない短歌」にはカラーコード(#と6桁の英数字であらわされるアレです)かRGBをキーワードとしたいなと考えていました。結果的にメンバーカラーについて詠む短歌になっていましたね(RGBのルビに「メンバーカラー」とふるか迷ったのですが、この31文字でメンバーカラーの説明になるなあと思いそのままにしました)。こちらは103の短歌と異なり光の三原色をテーマとしています。

他の色の表現法としてCMYKがありますが、こちらはインクによる光の吸収による表現になります。調べたところ人間の目にはRGBのほうがより鮮やかに写りこむとのことだったので、「ペンライトの光に囲まれ、TV画面、タブレットで見る電子書籍の向こう側にいるキラキラとした彼ら」を表現するにはRGBで詠みたいな、と思いこのような歌になりました。カラーコード短歌、やりたくなっちゃったな。

 

今回は読者の想像力も試される、興味のあるグループ以外の短歌も目に触れるという意味で、色々な作品をきちんと咀嚼できる素敵な機会でした。次回以降も楽しみにしております(表現の引き出しを増やすぞ~…🔥)